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完訳 三国志〈8〉 (岩波文庫)
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| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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司馬炎、三国を統一
第8巻は、第106回から120を収録します。呉の孫権は71歳で亡くなり、魏、呉、蜀の三国とも勇名を馳せた英雄の二世、三世の治世になります。彼らには、曹操、劉備、孫権らの偉大さはなく、特に魏はかつての漢の末期さながらの状況。前半は、孔明の遺志を継いだ蜀の姜維と魏の戦い、後半は、司馬炎が魏の皇帝に禅譲を迫り、やがて蜀を滅ぼし、呉を滅ぼして晋として統一するまでを描いて完となります。訳者のあとがきを読むと、岩波文庫版は旧版(昭和28年〜48年)をもとに誤訳・誤注を訂正し、改訳・増補し、用字法改めたとのこと。訳文は格調高く、蓋し労作である。
岩波文庫版 − 小説『三国演義』(第八巻)
いわゆる三国志にはふたつあり、魏、蜀、呉の三国を統一した西晋時代に蜀の出身の歴史家陳寿により編纂された正史(王朝がまとめた正式な歴史書)としての『三国志』、そして後代の明の時代の人、羅貫中が正史と民間伝承を元に書いた小説としての『三国演義』がある(ちなみに『水滸伝』も彼の作である)。この岩波文庫版の全八巻の三国志は、小説の『三国演義』である。断末魔を迎える後漢末期、中国の危機を救おうと曹操、劉備、関羽、張飛、孫権らがそれぞれの野望を秘めて立ち上がった。物語は官渡の戦いで勝利し、華北を掌握し、後漢皇帝を傀儡化した曹操が活躍する前半、劉備が三顧の礼で名軍師の諸葛孔明と出会い、江南に軍を進め中国統一を目指す曹操の企図を赤壁の戦いで頓挫させ、劉備の遺志を継いで漢王朝再興のために尽力し、五丈原で没する後半に分かれる。その三国は孔明の好敵手の司馬仲達の孫で曹氏の魏から帝位を簒奪した司馬炎が、西晋を建国することで統一される。
岩波書店
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